食物繊維って何? 別名は「難消化性多糖類」
食物繊維とは、六大栄養素の起因となった栄養素です。
しかし、全ての栄養素の中で唯一「栄養」を保有していない特殊な栄養素なのです。
ん?どーゆーこと(・・?)
食物繊維は字のごとく、食物を構成している繊維類のことです。
この繊維の働きは、口に入れて食道→胃→十二指腸→小腸まで運ばれて、この小腸から大腸の中で遂に力を発揮します!
食物繊維の力とは?
◉短鎖脂肪酸に変換される
◉大腸がんの予防
◉動脈硬化の予防
◉不必要な糖類の吸収を抑える
◉不必要なコレステロールの吸収を抑える
◉不必要な脂肪酸(油)の吸収を抑える
◉腸の動きの栄養源になる
◉便の量を増やす
◉有害物質を排泄する
◉自律神経を調節する
◉肌質を正常に保つ
◉体臭を抑える
◉持久力が向上する
◉イライラを抑える
◉筋力が向上する
その他、脳や各臓器の働きをサポートするなど、必須の栄養素になります。
あれれ!!冒頭では栄養を持っていないって言ってたよね?
実は、食物繊維とは栄養素として吸収されるものではないのです!
人が飲食をした時に、分解して血管へ吸収する仕事をしてくれている場所は腸内です。
食物繊維は腸内を有害物質や余分な栄養素から守る働きを担うということ。
もう一つ重要なことを知っておいて下さい。
食物繊維は、腸内に生息している腸内細菌と合同することで新しい栄養素に変換されるということです。(短鎖脂肪酸になる)
つまり、単体では栄養を持っていませんが、腸内細菌と合わさることで腸内で栄養素に変身しているということなのです。
ですので栄養素に指定されているのです。
短鎖脂肪酸につきましては、次回お伝えしますね。
食物繊維には2種類ある
▶︎水溶性食物繊維
腸内細菌の餌になる。
▶︎不溶性食物繊維
腸の動きをサポートする。
食物繊維とはどのような食材を思い浮かべるでしょうか。
この水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は異なる働きをしますので、食材も目的に合わせて選択した方が良いのですが、危険が潜んでいることを知っておかなければなりません!
☠️偏って食物繊維を摂取し過ぎると
大腸がん
の発症リスクが高まることが指摘されています。
更に、タンパク質とミネラルの吸収を妨げられて栄養不良に陥ります。
このような状況は
食物繊維のサプリメント
愛用していると起こりやすいです。
過剰摂取と同じ種類を摂り過ぎることは注意が必要です。
1日に必要な食物繊維の摂取量は
成人20g
子ども約10g
目安はこの画像くらいになります
( )の中が食物繊維の摂取量になります。
他にもググるとすぐに調べることができますので、調べてみて下さい。
・きのこ類
・ゴボウ
・オクラ
・山芋
・キャベツ
・大根
・アスパラガス
・納豆
・バナナ
・リンゴ
・とうもろこし
・芋類
・米
・大麦
などなど。
水溶性と不溶性につきましては、ほとんどの野菜や果物や穀物にどちらも含有されています。
しかし水溶性が特に必要な場合がありますので、その際には
海藻類
お勧めします。
食べ続けやすい海藻は「もずく」をポン酢で♪( ´θ`)30g
☠️でお伝えしたように、食物繊維とは沢山の食材に含有されていますので
偏らずお召し上がりください。
加工食品に記載している原材料にも食物繊維が使われています。
これは、加工する際に必要なためと、国民に食物繊維を摂取してもらいたいからです。
・グアーガム
インド原産のグアー豆からとった水溶性食物繊維を分解して粘度を下げたもの。
・サイリウム
オオバコの種子からとった水溶性食物繊維。
・難消化性デキストリン
トウモロコシやジャガイモのでんぷんを加水分解して取り出した水溶性食物繊維。
・ポリデキストロース
水に非常に溶け易い合成の水溶性食物繊維。
・小麦ふすま
小麦の外皮。約9割がリグニン等不溶性食物繊維。
・低分子化アルギン酸ナトリウム
海藻類に含まれる水溶性食物繊維、アルギン酸ナトリウムを加工して粘度を下げたもの。
・キトサン
カニ、エビ等の殻に含まれるキチン質を加工した動物性の不溶性食物繊維。
日本人は、戦後から食物繊維の摂取量が下降しています!!
とても重大なことです( ̄O ̄;)
皆さんはもちろんのこと、お子さんにも食べさせてあげることがとても大切です。
次回は、食物繊維が変身する「短鎖脂肪酸」についてお伝えします♪